本当にあまくなかった「あまくない砂糖の話」

投稿者: | 2020-05-13

あまくない砂糖の話 -THAT SUGER FILM-

歌って踊れる(見ればわかる)オーストラリア人監督デイモン・ガモーが自らを実験台に、砂糖の大量摂取を60日間続けたときの体と心への影響を調べた記録。2015年の映画。

Netflixにて視聴。

『Sweet Poison: Why Sugar Makes Us Fat』著者であるディビッド・ギレスピーによると、1週間にオーストラリアで4人家族が消費する砂糖の量は、なんと6kg。一人当たり1.5kg……。さらに1日あたりにすると、平均摂取量はティースプーン40杯分というところから、実験の基準をティースプーン40杯分(1杯4gと仮定して160g)とする。

大さじ換算で10杯か~。まぁ、食べすぎだよなぁ。

どうやってこの量を摂取すればいいのかだが、決してあまーいお菓子を大量に食べる必要はなく、スーパーマーケットで普通に購入できる商品でよいらしい。それだけ普段口にしている食品に砂糖が添加されている証左である。

身近にある砂糖とその種類

砂糖の種類

  • ブドウ糖(グルコース)→脳や臓器を動かすうえで必須
  • 乳糖(ラクトース)→乳製品などから摂取する
  • ショ糖(サクロース)→精製された糖 
    • グルコース50%+フルクトース(果糖)50%

砂糖といえば白い砂糖だけなのかと思いきや、ブラウンシュガー、濃縮還元、はちみつ、ココナツシュガーなど、甘さの素はすべて果糖的反応となるらしい。種類は不問なのだ。作り出された甘さは、すべて体への反応としては変わらない。ここんところ結構勘違いしてしまうところ。

簡単に手に入るようになった“甘さ”

人類が狩りや採取によって栄養を摂っていた時代には非常に貴重だった果糖。そんな存在なもんで、少ない果糖を取りこぼすことがないように最大限摂取できるような体の仕組みになっていたらしい。

そんな果糖、現代において身の回りのさまざまな食品に含まれ、簡単に摂取できるようになった。しかしこれがあだとなり、ショ糖に含まれる果糖は、さまざまな病気の原因ではないかとの指摘が研究者からなされているらしい。

食品表示を見てみればわかる。例として今うちにある食材いくつか見てみた。

これはコンビニで買ったパン。ざっとみるとそれっぽいのは、糖類、還元みずあめかな。小麦粉の次に多く糖類を使っているのね。

こちらはだしの素。砂糖とある。だしに甘さは必要なのか?と思ってしまった。

意外なのがウインナー。糖類(水あめ、砂糖)、粉末はちみつとあった。ただでさえうま味がありそうな食材にもかかわらずやはり甘さが添加されている。

たしかにいろんな食品に「糖類」など書いてある。わかりやすいお菓子など甘いものを食べなかったとしても、気づかぬうちに果糖を摂取している可能性は非常に高い。

実験で見えてきた影響

さて、実際の実験を追っていく。

実験前に健康診断を済ませるデイモン・ガモー監督。この段階ではいたって健康体。

それが60日後どうなったのか。

実験のルール

  • ソーダ類、お菓子、アイスは禁止
  • カウントするのはショ糖や果糖のみ
  • 低脂肪の食品を選ぶ
  • 運動量も変えない

表れた変化

  • 12日後の体重測定
    • 3.2kgの増加(内臓脂肪の増加)
    • 果糖は内臓脂肪の増加につながる(理由は分かっていない)
  • 18日後の血液検査……
    • 肝臓のALT値の増加(肝細胞が破壊されたか死滅したか) 
    • 肝臓に脂肪がたまってきている証拠
  • 疲れやすくなり、精神的にも不安定になる
  • 30日後の体重測定
    • 計5.0kg以上の増加
  • 運動習慣を億劫に感じるようになる
  • 60日後の体重測定
    • 体重計8.5kg増加、体脂肪率7%増加、ウエスト10cm増加
そりゃそう言いたくなるよね(劇中監督のコメントより)

なぜ砂糖は野放しにされているのか

米アイゼンハワー大統領の心臓発作をきっかけに、心臓病の原因は「脂肪」か「砂糖」かという論争が20年にわたり繰り広げられ、犯人は「脂肪」になり、対する「砂糖」は放免された。

そして元来貴重だった「果糖」をあますことなく体に吸収しようとするわれわれ人類の栄養摂取の仕組みによって、「甘さ」は排泄されることなく脂肪として蓄えられた。

現代における食品会社の切磋琢磨も影響する。「甘さ」=「おいしさ」となり、その甘さを最大限に感じ、商品のとりことなる「至福点」の研究によって、砂糖地獄へとはまっていく。

また、砂糖は非常に中毒性があるようで、マウスを用いた実験によると、コカインよりも砂糖に対しての執着がみられたという話も紹介されていた。つまり、麻薬による中毒を一生懸命避けながら、私たちは目の前で普通に売られている砂糖漬けの食品によって中毒を起こしていた。恐ろしくないですか?

その結果、砂糖を摂りすぎる生活を送るとどうなるかというと、食べる量は変わらないにも関わらず、満腹感を感じない体になり、疲れやすくなり、そして太る。太った結果、疾患にかかるリスクが増える。
最悪なループに陥るというわけ。

中には危険性を訴える研究者もいるけれど、大企業の資金力の下には歯が立たず、御用学者と広告会社が大企業の手先となって、警鐘を鳴らす研究者を潰すのがオチという。

便利さを追いかけて、食べ物を「買う」現代人は、簡単に大企業の思い通りの消費者になってしまう怖さを感じた。

補足

劇中にいくつか「マジですか」と驚いた点があったのでメモ書き。

  • スムージーとコーラの砂糖量変わらず⁉️
  • ペプシ社マウンテンデューを常飲している17才の子。総入れ歯にしなくてはならない口内のあまりのひどさ😱 歯がほとんど黒く変色し溶けてしまっていた。
  • 砂糖のハイ加減は急上昇し急下降するため長続きせず、すぐに脳が欲する

あと、どれだけの砂糖の量なのかを知るために実際の砂糖に置き換えた監督のツワモノ感。「これは不味いはず」と簡単に想像できるし、食べられたもんじゃないだろうに、やってのけるこの監督の根性すごいわ。

学んだこと

  1. 食品はなるべく自然に近い形で食べた方がよい
  2. 加工食品はほぼ砂糖が添加されていると思っていた方がいい
  3. 甘いものは目にすると脳からの指令で食べたくなるので、そもそも目にしないようにするのが大事

仕事辞めてから順調に太る私にはなかなか耳の痛い映画だった。けど、食べる量も変わらないのに(運動不足はあれど)、体重・体脂肪率共に上昇が止まらないのにはやはり食生活が関係しているのではないか。しかも甘いものには目がないもんだから、自分のこと言われているのでは?と思うほど。

自給自足は難しいので、ひとまずはお菓子とジュースは避け、加工食品も控えるようにしよう

それで体重・体脂肪率減ったら、砂糖の摂りすぎだったというわけだ。

Author

ミノル
ミノル
「人生アバウト」をモットーに。
心地よく生きるための改善をすこーしずつカメの歩みのごとく進めているアラフォーです。

主婦業、レビュー(読書、映画、動画)、自分探しなど雑食気味なカテゴリーでブログを書いています。

★ストレングスファインダー:慎重さ・内省・共感性・分析思考・運命思考

★西洋占星術:ネイタル太陽♊、月♐、ASC♏

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