ホロスコープを読むための知識(6)参考資料
参考資料としていくつかまとめておくね。
目次
チェックする観点は他にもたくさんある
その他にもまだまだたくさんチェックするところはあるのであった。
今回取り上げていない各惑星についてそのサイン、ハウス、アスペクトを読むのもしかり。
ただやはり抑えておくべきところっていうのはある。
石井ゆかりさんの著書から「目立つ星たち。」というのを参考にしてみる。
”ホロスコープを描くと、「目立つ星」「重要な星」というのが目につくようになります。それ以外が「重要ではない」ということではないのですが、やはりお芝居にあるような「主役級」とか「肝心要の役回り」というのは存在します。”
「石井ゆかりの星占い教室のノート」実業之日本社 石井ゆかり著 p182より
この著書のp182-185に渡り、石井ゆかりさんは目立つ星として以下を挙げている。
”ライツ
「石井ゆかりの星占い教室のノート」実業之日本社 石井ゆかり著 p182-185より抜粋
カルミネート
シングルトン
上昇星
アングル
チャートルーラー
ファイナル・ディスポジター”
それぞれを解説すると、
- 「ライツ」とは太陽と月のこと。
- 「カルミネート」はホロスコープの天頂付近にある昇った星の意味。MCに近い惑星のこと。
- 「シングルトン」は、惑星が一人だけポツンとあるような状態。例えば9つの惑星がみんな下半分にあるのに、1つだけ上半分にあるとか。
- 「上昇星」はASCのすぐ近くにある惑星のこと。地平線から昇ってきたという意味。
- 「アングル」は1,4,7、10ハウスに入っている惑星で、ASCーDSC、MC-ICのラインのすぐ近くの惑星。
- 「チャートルーラー」はASCサインの支配星のこと。
- 「ファイナル・ディスポジター」はそれぞれの惑星の支配星を順々に追っていくと最終的にたどり着く支配星のこと。支配星のエネルギーがそこに集まるをみなして影響力大という具合。
とりあえずホロスコープから拾える情報多すぎやで……。
まぁ、人の性格も複雑怪奇ではあるゆえ、当たり前っちゃ当たり前だよね。
そう簡単にわかってたまるかと。
「惑星」とは、太陽系の10天体のこと
太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。
これらにそれぞれ司る象徴があるよ。
☉太陽
太陽神アポロになぞらえて、人生の向かう方向。
人生を動かすエネルギー源。自我、意志。
ひまわりって太陽の方向を向くでしょ?
そっちに向かって進みたいっていうイメージ。
☿水星
メッセンジャーであるヘルメス神になぞらえて、二方向におけるやりとりを表す。
コミュニケーション、伝達、メッセージ、言葉、交通、
♀金星
愛と美のビーナスになぞらえて、その人が享受する美や愛の象徴。
恋愛や心躍る事柄、好き嫌い、美的感覚、女性性など。
♂火星
戦いの神アレスになぞらえて、戦い、勝負、やる気、正義感、
積極性、病気、セックス、男性性など。
♃木星
最高神ゼウスになぞらえて、幸運、許し、拡大、成功、
寛大、楽観的、ゆるさなど。
♄土星
時の神クロノス(ゼウスのお父さん)になぞらえて、
制限、制約、努力、縛り、責任、忍耐、伝統など。
♅天王星
天の神ウラヌスになぞらえて、
(地に足着いた人とは異なるというイメージから)自立、変革、
独創的、風変わり、個性的、革命、占いなど。
♆海王星
海の神ネプチューンになぞらえて、
(海の底は深いことから)目に見えないもの、無意識、潜在意識、
夢、幻、液体、酒、薬、芸術、スピリチュアルなど。
♇冥王星
冥府の神ハデスになぞらえて、破壊と再生、秘密、生と死、
見て見ぬふりする欲望、強大な力、強制的な変化、地下、隠者など。
「サイン」とは、黄道12星座のこと
12星座ならご存じの方も多いはず。
その12星座の面々が「サイン」と呼ばれるものだよ。
人の一生になぞらえられ、発達段階と掛け合わせて覚えたりする。
♈牡羊座
I am. オギャーと生まれたところ。
他者と自分を比較したりせず、ありのままの自分。
勢いがある。活動力。正面きって。勝負。早とちり。
♉牡牛座
I have. 五感を使っていろんなことを覚えていく段階。
視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚。コツコツ進んでいく。変化が苦手。
美しいもの、美味しいもの好き。ため込む。現金主義。所有欲。
♊双子座
I think. 言葉を使って他者とコミュニケーションし始める。
おしゃべり。言語化。コミュニケーション得意。飽きっぽい。
身軽。日和見。手あたり次第。近場。
♋蟹座
I feel. 感情に目を向ける時期。
安心感。家族思い。身内びいき。感情重視。
母性。守る力。世話焼き。お馴染みの。
♌獅子座
I will. 自分の世界を作り上げていく時期。
自己表現する。自ら輝く。意欲的。自信。創作意欲。
王者の風格。注目されたい。構ってちゃん。
♍乙女座
I analyze. 作り上げた世界の問題点を分析しはじめる。
分析。奉仕。細やかさ。問題解決能力。実務。堅実な交流。
繊細。縁の下の力持ち。
♎天秤座
I balance. 他者とのバランスをとっていく。
調和。調停役。美の追求。相手ありき。中庸。八方美人。
♏蠍座
I desire. 他者と深く関わりたい時期。
執着。深淵をのぞく。深さ。徹底的。虜。過剰。執念。
粘り強さ。独占。愛情深さ。0か100か。
♐射手座
I understand. 近くの世界よりも遠くの世界にあこがれる。
オープンマインド。哲学的。縦横無尽。理想を追う。自由。
モラトリアム。極めたい。
♑山羊座
I use. 結果のための努力。
あるものを使う。マジメ。慎重。現実主義。動じなさ。厳しさ。伝統。
♒水瓶座
I know. 「世界」を知る。
自由主義。自立。個性的。枠組みからの解放。常識を疑う。
批判的。ダイナミック。理念。
♓魚座
I believe. 酸いも甘いも受け入れる大らかさを手にする。
受容的。アーティスティック。溶け合う。感情におもねる。
境界線がない。癒し。宇宙的なひろがり。
(ここに挙げたキーワードは一例です)
「ハウス」とは、どんな分野に影響を与えるかを確認するお部屋のこと
1~12ハウスまで、12のお部屋に分かれている。
ここも誕生から死まで人の一生を軸にしている。
好きだよね、人の一生……。
第1ハウス:自我のハウス
ASCと同じような位置。自分とは何か。自分そのもの。第一印象。
自分をどう見せるか、自分をどう捉えているか。
第2ハウス:装備のハウス
自分が「持っている」もの。
スキル、自分で手にする収入、所有するもの。
第3ハウス:近所のハウス
自分が身の回りの相手や何かとのコミュニケーションについて。
知性、手紙、通信、本、近所、兄弟、友達。
第4ハウス:お家のハウス
自分が安心してくつろげる空間や場所。
ホーム、お家、家族、安心できる場所。
第5ハウス:楽しみのハウス
自分が楽しむこと、自己表現すること。創作、恋愛、子育て。
第6ハウス:義務のハウス
自分にとっての健康や労働に関すること。健康、会社勤め、奉仕、義務。
第7ハウス:相手のハウス
自分と対峙する相手のこと。結婚やパートナー、敵なども表す。
第8ハウス:相続のハウス
自分が受け継いでいる血縁や遺産、相続に関すること。
しがらみ。性的な事柄。マイノリティ。
第9ハウス:探求のハウス
自分よりも遠くの存在や場所への憧れ。理想、哲学、旅行、高等学問、海外。
第10ハウス:社会のハウス
自分が社会に関わる結果。目標、到達点。キャリア。
第11ハウス:仲間のハウス
自分が関わるフラットな人間関係。仲間、同志。
第12ハウス:隠れ家のハウス
自分でも意識していない無意識の領域。夢、秘密、過去、見えないもの。
「アスペクト」とは惑星同士の関係性のこと
惑星同士の作る角度によって、どういう関係性ができているかを見るのがアスペクト。角度には種類があり、影響が大きいハードアスペクトと、影響がゆるやかなソフトアスペクトに分かれるよ
ハードアスペクト
惑星同士のエネルギーの流れに緊張感が漂う。
けれど混ざり合ったときに大きな力になり得る。
ソフトアスペクト
惑星同士のエネルギーの流れがスムーズである。穏やかな分、影響はそれほど大きくない。
メジャーアスペクト
昔から用いられている主たるアスペクトのこと。
0°(コンジャクション)
合ともいう。それぞれの惑星同士の存在がそのままくっついて混ざり合う関係。惑星同士のセックスという例えも目にした。良い部分や悪い部分両面出る場合がある。
180°(オポジション)
ハードアスペクト。惑星同士が正反対の場所で向かい合い、それぞれのパワーを正面からぶつけ合っている。もしくは綱引きして力が拮抗している。火花散ってそう。要はライバル関係。けどライバル同士ってタッグ組んだら強くなるように、うまく乗り越えたら力強いアスペクト。
90°(スクエア)
ハードアスペクト。惑星同士が緊張感をともなってつながっている。斜向かいにいるから、相手のことをちらちら気にしちゃう感じ。こちらも葛藤を乗り越えたら強い。
120°(トライン)
ソフトアスペクト。惑星同士が仲良し。
60°(セクスタイル)
ソフトアスペクト。惑星同士が仲良し。
マイナーアスペクト
メジャーアスペクトに含まれないアスペクト。メジャーアスペクトを拾っていってから補足的に見たりするらしい。ただ、マイナーアスペクトの中でも、150°(クインカンクス)はメジャーアスペクトと同等の扱いをされつつある。
150°(クインカンクス/インコンジャクト)…
ハードアスペクト。本来は比べられない惑星同士なのに、なぜかつながっちゃっている。齟齬が発生している。かみ合わなさ、食い違い。でもつながっているから、そこに何か葛藤だったり衝突が発生する。
「支配星」とは、サインを支配する惑星のこと
サイン(星座)を支配している惑星。支配星は自分の支配下のサインにあるとより本来の力を発揮するという。
参考までに各サインの二区分(男性宮・女性宮)、三区分(クオリティ)、四区分(エレメント)も載せておく。
この「支配星、二区分、三区分、四区分」を理解すると、サインの持つ色合いが分かりやすくなるよ。基礎であり基本であり、結局ここに立ち返る場所。
サイン | 支配星 | 二区分 (男性女性) | 三区分 (クオリティ) | 四区分 (エレメント) |
牡羊座 | 火星 | 男性 | 活動宮 | 火 |
牡牛座 | 金星 | 女性 | 不動宮 | 土 |
双子座 | 水星 | 男性 | 柔軟宮 | 風 |
蟹座 | 月 | 女性 | 活動宮 | 水 |
獅子座 | 太陽 | 男性 | 不動宮 | 火 |
乙女座 | 水星 | 女性 | 柔軟宮 | 土 |
天秤座 | 金星 | 男性 | 活動宮 | 風 |
蠍座 | 冥王星 (火星) | 女性 | 不動宮 | 水 |
射手座 | 木星 | 男性 | 柔軟宮 | 火 |
山羊座 | 土星 | 女性 | 活動宮 | 土 |
水瓶座 | 天王星 (土星) | 男性 | 不動宮 | 風 |
魚座 | 海王星 (木星) | 女性 | 柔軟宮 | 水 |
ホロスコープを学ぶ参考書
インターネットのブログ記事を読みながら調べていった初期の頃。
本を読んだ方が理解が深まる自分の性格を思い出してからは、書籍中心になっているよ。今まで読んだのは下記。これらの書籍によって、私のホロスコープ知識は蓄積されております。
「鏡リュウジの占星術の教科書Ⅰ 自分を知る編」原書房 鏡リュウジ著
「鏡リュウジの占星術の教科書Ⅱ 相性と未来を知る編」原書房 鏡リュウジ著
「鏡リュウジの占星術の教科書Ⅲ 深く未来を知るステップアップ編」原書房 鏡リュウジ著
「石井ゆかりの星占い教室のノート」実業之日本社 石井ゆかり著
「星2.0」光文社 yuji著
「サターン 土星の心理占星学」青土社 リズ・グリーン著(鏡リュウジ訳)
「My Calendar」2020年秋号、冬号
Author

- ミノル
-
「人生アバウト」をモットーに。
心地よく生きるための改善をすこーしずつカメの歩みのごとく進めているアラフォーです。
主婦業、レビュー(読書、映画、動画)、自分探しなど雑食気味なカテゴリーでブログを書いています。
★ストレングスファインダー:慎重さ・内省・共感性・分析思考・運命思考
★西洋占星術:ネイタル太陽♊、月♐、ASC♏
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